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妊婦の豆知識

■薬での催奇形性と胎児毒性   薬が原因で奇形を生じるのはきわめてまれなことです。

妊娠中には、薬を服用してはいけない、レントゲンを浴びてはいけない。というのはよく聞く話です。
では、妊娠何週目に、どの程度の薬を飲んだりすると危険なかご存知ですか?
 これらを把握するには、まず、自分が妊娠何週何日くらいに当たるのかをきちんと把握しておく必要がありますが、催奇形性が問題になるのは妊娠2か月から4か月、胎児毒性が問題になるのは妊娠5か月以降から分娩までです。(催奇形性が問題になる時期=赤ちゃんの重要な器官の形成時期)

催奇形性・・・胎児に奇形を起こす性質のこと。
胎児毒性・・・赤ちゃんの発育が障害されたり臓器の機能に問題がおこること。

薬による催奇形性が認識されるようになったのは、1960年代のサリドマイド事件からです。

以降、妊娠中に薬が必要な場合は、安全性が考慮され慎重に使用されるようになりました。実際に使われている薬で、奇形性が確認されているのは一握りの特殊な薬だけです。

<重要>妊娠中に服用してはいけない危険度の高い薬
薬  品  名 説  明
エトレチナート(乾癬治療薬) 皮膚の角化症を改善するお薬です。乾癬などの治療に用います。乾癬(かんせん)とは、皮膚に赤い斑点ができ、そこに多量のフケや銀白色のカサブタを生じる皮膚病です。
リバビリン(C型肝炎治療薬) リバビリンは内服の抗ウイルス剤(白色のカプセル剤、200mg/C)です。「リバビリン」はいわゆる一般名で、商品名は「レベトール(REBETOL)」といい、シェリング・プラウ社から販売されています。
服用しますと腸管(小腸)で吸収され、内服後1〜2時間で血中濃度が最大になります。
ワッファリン(抗凝血薬) 簡単に言えば血液をさらさらにする薬です。心筋梗塞や脳梗塞の原因である血栓を作らないために使用します。
ミソプロストール 胃の粘膜を丈夫にします。胃酸に対する抵抗力を高め、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療に用います。 子宮収縮作用があり、妊婦で完全又は不完全流産及び子宮出血がみられたとの報告があります。
その他 放射性医薬品、睡眠薬、特殊なホルモン系の薬、抗てんかん薬、一部の抗がん剤、免疫抑制薬、カルシウム拮抗薬、鎮痛薬、気管支拡張薬
γ‐オリザノール 自立神経賦活剤
ブロムワレリル尿素 催眠鎮静
トラベルミン めまい、乗り物酔い
ジメンヒドリナート めまい、乗り物酔い
アスピリン 解熱・鎮痛
イブプロフェン 解熱・鎮痛
エピリゾール 消炎・鎮痛
塩化リゾチーム 消炎酵素
セラペプターゼ 消炎酵素
シメチジン H2ブロッカー
ファモチジン H2ブロッカー
ラニチジン H2ブロッカー
アルジオキサ 消化性潰瘍治療
塩酸セトラキサート 胃炎・潰瘍
アズレン 消炎
スクラルファート 消化性潰瘍治療
フマル酸クレマスチン 抗ヒスタミン
マレイン酸クロルフェニラミン 抗ヒスタミン
メキタジン 抗ヒスタミン
臭化水素酸デキストロメトルファン 鎮咳
塩酸‐Lメチルシステイン 気道粘液溶解剤
塩酸ロペラミド 下痢止め
塩化ベルベリン 殺菌・下痢止め
センナ・センノシド 便秘薬
ピコスルファートナトリウム 便秘薬
臭化ブチルスコポラミン 鎮けい薬
臭化水素酸スコポラミン 鎮静剤
ロートエキス 鎮けい・鎮痛
これらの薬を妊娠初期に大量に用いると奇形の危険性が高まります。服用の際は医師に相談しましょう。
■胎児毒性について

おなかの赤ちゃんの発育や機能に悪い影響をすることを胎児毒性」といいます。

多くの薬は胎盤を通過して、胎児にも入っていきます。まだ薬に対する抵抗力が弱いので、薬の作用が強くでてしまうことがあるのです。さらに、生まれてくる赤ちゃんに薬の影響が残ることもあります。

妊娠末期に睡眠薬をたくさん飲んでいると、生まれてくる赤ちゃんに悪影響を与えます。

また、鎮痛薬の大量連用は胎児の血管を収縮させ、新生児肺高血圧症の原因にもなりかねません。腎臓の働きを悪くして尿量を減少させ、羊水過少をまねくおそれもあります。


このような胎児毒性は、妊娠初期よりも後期から分娩に近いほど影響がでやすくなります。妊娠後期に入ったから安心とはいえないのです。

子宮や胎盤に働きかける薬は、間接的に胎児の成長を悪くしたり、場合によっては流産や早産の原因にもなりかねません。

胃潰瘍に用いるミソプロストール(サイトテック)という薬は、子宮を収縮させて流産を起こす危険性が高いので、妊娠の可能性のある女性には禁止されています。

逆に、子宮の収縮を弱めるカルシウム拮抗薬や鎮痛薬、気管支拡張薬などでは、出産を抑制したり長びかせるおそれがあります。

薬を服用する際には、事前に医師に相談しましょう。

薬が赤ちゃんに影響する時期
服用時期 最終月経開始日
からの日数
注 意
無影響期 0〜27日 基本的に影響無し。
体内に長く残留するような以外は心配ない。
絶対
危険期
28〜50日 妊娠期間中最も大事な時期。
胎児の重要な器官の多くが形成される時期
相対
危険期
51〜84日 手指や心臓などはまだ完成してない。
の服用は、医師との相談の上、必要最小限にとどめる。
比較
危険期
85〜112日 性器などはまだ完成していない。
赤ちゃんへの影響は低下してるが、まだ注意が必要。
潜在
危険期
113〜出産日 口蓋などはまだ完成していない。
赤ちゃんへの影響は奇形のような形で現れる事はほとんどないが、むしろ発育に及ぼす影響が高い。

◆らかんか茶は、薬ではありませんので、妊娠中でも副作用の心配などはありません。

■妊娠糖尿病とは・・・

妊娠すると、おなかの赤ちゃんに十分な栄養を与えようとして、血糖値が高くなる傾向にあります。

妊娠時に初めて、糖尿病の症状があらわれた場合、妊娠糖尿病といいます。

妊婦さんが高血糖の状態になると、おなかの赤ちゃんの過成長をもたらすことになります。
その結果、巨大児になり、(=難産をきたし、)また、奇形児の発生率も増加するのです。
近年、体重(太りすぎ)で指摘を受ける妊婦さんが増えていますが、妊娠糖尿病予防のためなのです。

妊娠糖尿病になってしまった場合、妊娠中の血糖コントロールは極めて厳格でならなくてはなりません。

妊娠前から糖尿病が存在する場合は、妊娠糖尿病とは言いませんが、妊娠期間中の血糖コントロールの重要性は同様です。

【予防】
まずは、日ごろの心がけで、妊娠糖尿病にかかる前に予防しましょう。
妊娠26〜28週での診察が、妊娠糖尿病の早期発見につながります。

【治療】
治療の目的は、妊娠中を通して血糖値を正常値の範囲に入るようにコントロールし、胎児の健康状態を良好に保つことです。
妊娠中を通して、母体と胎児の状態を詳しくチェックすることが必要です。
血糖値の自己測定によって、母子のケアに努めましょう。
食事療法によって妊娠時に必要なカロリーや栄養を適切に摂取し、血糖値をコントロールすることができます。糖尿病の食事を参考にするとよいでしょう。

食事療法を実践しても血糖値が正常値の範囲内に入らないときは、インスリン療法が必要になります。
医師の診断にしたがって治療しましょう。



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